オリンピックの陰で
ロシアと戦争状態に入っていたグルジア。
オリンピックでは危機的な状態に選手団も途中帰国を考えたようですが、なんとか停戦状態になったようです。しかし、民族問題と国家間の利害関係が複雑に絡み合っていて簡単には沈静化できないでしょう。
ソ連崩壊後、民族問題が噴き出し、今回の紛争の中心になっている南オセチアと、北オセチア、アブハジアの親ロシア派とグルジア中央政府( 西側寄り )と国内が実質的に 4分割されている状態に加え、地政学上ロシアにとっては重要な位置にあるため干渉は避けられない(*1)。
欧米諸国はこうしたロシアの政策に反発するわけですが、旧来から西側寄りの政策をとるグルジア政府:サアカシュヴィリが親ロシア自治区に対して強硬政策を行っているため、いつもは「人権問題」を口実に介入するアメリカも手を出しにくいという複雑な状況。
日本ではあまりなじみがない国ですが、知る人ぞ知る良質のワインの産地だそうです。私も、渋谷のロシア料理屋でグルジアワインを初めて味わいましたが、すっきりした味でファンになりました。紛争が続く場合、たいへんな目に遭うのは関係のない住民ばかり。早く沈静化して欲しいものです。
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*1) グルジアが反ロシア勢力となれば、ロシアは黒海に出る進路を絶たれかねない。また、グルジアは原油パイプラインが経由する領域でもある。
*2) 既にグルジアは短波放送からは撤退しています。私はトビリシからの放送は聴けずに終わりましたが、WRTH によるとアブハジアからの短波の送信スケジュールはあるようです。
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コメント
今朝、古くからの友人から「少し前からグルジアに来ています。」とのメールが届きました。
紛争地域以外からのロシア軍の撤退はされたようですが、南オセチアはアブハジアと共に実質的にはロシアに併合ということでしょうね。
南オセチア、アブハジアには平和維持軍という名目でロシア軍が駐留するようですし不凍港を求めてのロシアの南下政策は地政学上止まらないでしょうね。
日本との北方四島問題も監視無しで太平洋に出るためにも国後、択捉の返還は金輪際ないでしょうね。
メールの中にこんなことが書かれていました。
>本当に久しぶりにGolos Rossiiを聞いたら(1089kHz)、
「ラジオは国境を知らない」というスローガンが流れていて驚きました。
これってレーニンの言葉ですから。
ソ連の復活ですね。
アブハジアのSWについても確認をお願いしておきました。
投稿: 化石 | 2008.08.28 10:12
化石さん、コメントありがとうございます。
ロシアにとって見れば自国寄りの勢力は保護しておきたいでしょうから、駐留軍は残るでしょうね。ソ連時代にも評価は落ちてしまったとは言え、グルジアはスターリンの出身地であることも多少なりとも影響しているとは思います。
ソ連解体で以前に比べ、大国から落ちこぼれてしまった感じがあるロシアですが、最近の好景気でまた昔の大国意識が幅を利かしてくると、あまり歓迎すべきではないこともいろいろと起きてきますね。
投稿: h.toku | 2008.08.28 21:06