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2007.07.22

ジェノサイドの丘

映画:「ルワンダの涙」(原題:Shooting dogs)(*1)を見逃したこともあって、こちらの本を読んでます。(上下巻構成、恥ずかしながら上巻は読了したものの下巻はまだ読みかけです。 _(._.)_ )

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
フィリップ ゴーレイヴィッチ Philip Gourevitch 柳下 毅一郎

WAVE出版 2003-06
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Rwandaで1994年に起こった大量殺戮に関する詳細な記録、上巻は大量殺戮が発生する以前から、RPF(ルワンダ愛国戦線)が政権をほぼ奪取して事態が沈静化するまでの過程、下巻はその後の情勢を詳細に記録としてまとめたものです。100日間で80万人とも100万人とも言われる犠牲者が出たと言われる Rwanda の事件は、ラジオがその事件に大きく加担したこともあって R.Netherland の HateRadioでも取り上げられているとことは以前にも紹介しました。しかし、アフリカの特に資源も豊かではない小国で発生した事件とは言え、20世紀も終盤の通信が発達した時代に世界は何も反応しなかったことには、やはり戸惑いを感じます。(*2)

一般的にはこの事件は Rwanda 国内のフツ族とツチ族の長年の部族間の争いとして知られていますが、正確にはそれは誤りで、殺戮の対象となったのはツチ族ばかりではなく「穏健的な」フツ族も対象であったこと、事件が起こる前にはフツ族とツチ族の区別無く普通の生活を送っていた一般人が、とあることを境に敵味方に分かれて殺し合いを始めてしまったことなど簡単に理解できないことが多いです。今の時期、短波帯で良く聞こえている Rwandaからの放送を聴く度に「約10年前にはこんなことが起こっていたんだなぁ」と感じる次第です。

なお、「ルワンダの涙」の原題は "Shooting dogs" ですが、何故こんな原題が付いているかは、映画を見ていなくてもこの本から知ることができました。Rwanda の治安維持のため派兵された国連軍は、あくまでも防衛のためにしか火器を使うことが許されませんでしたが、大量殺戮によって放置されている死体に群がる野犬を退治するため(衛生上の問題から)に発砲したという事実からつけられた原題と思います。

*1 DVDは近々出るらしい...
*2 実際には「事実は知っていたが政治的理由により介入したくなかったアメリカ --- だからジェノサイドという事実はないと最後まで突っぱねた ---」、「アフリカフランス語圏に対する影響度の拡張を狙って、ジェノサイド実行者側を保護してしまったフランス」という背景があったことは初めて知りました。
*3 RPF が政権を取った後、「復讐を恐れた」フツ族が大挙して国外へ難民として流出する。この難民(ジェノサイドを実行した犯罪者も多数含まれる)を国連(と、言うよりも今度は世界各国が)支援したということも一つの問題として取り上げられています。
ついでに難民が多く流出したのは旧ザイール(現在のDR. Congo )であり、これがRwada - DR.Congo 間の関係悪化に発展し、DR.Congo 支援という名目で(実際には DR.Congo の鉱物資源目的 )更に周辺諸国が内戦に加担したという...アフリカ諸国の関係を理解するのは非常に難しいです....

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