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2005.04.16

日本はどう報じられているか

この本を読んだのはだいぶ前のことですが、最近の中国、韓国の「反日デモ」報道を見て、特に中国の項について読み返してみました。
*本の内容としては、中国、韓国のほか英、仏、独、米、及び、アラブ社会について各国について詳しい方々(元新聞社の海外特派員、国内の文化研究施設勤務の方など)がそれぞれの国におけるメディアでの日本の取り上げられ方をまとめています。

日本はどう報じられているか
石澤 靖治
新潮社 2004-01


by G-Tools

中国の項における副題は"メディアが煽る「反日感情」"となっており、この部分だけから想像してしまうと、今回の日本国内で報じられているようないわゆる「日本批判」記事が毎日のように中国メディア上を賑わせているかのような感覚を受けてしまいますが、実情はそうでもないと言うことです。多くの方がご存じの通り、中国では情報が制限されていて、特に対日報道に対しては制約が多いことが指摘されています。
自国の「愛国主義キャンペーン」*1や「従来からの対日イメージ」に大きく制約を受けている
ことから、対日報道については日中関係に対する報道が中心になっており日本そのものに対する関心から出発した報道は、以前に比べれば増えたとはいえかなり少ないと言うのが実情のようですね。従って、何かのイベント*2(苦笑)が発生すると、日中間の歴史、政治...と言った日頃の報道内容が誇張され、歪められてステレオタイプとなり、日本では考えられないような「誤った報道記事」---いわゆるガセネタ---すらメディアに登場するというストーリーが成り立っているような気がします。
そして、これがネット上にも登場して来ているって言うところが、もう一つの問題ですが...おもしろおかしく揶揄しているだけならまだいいのですが、日頃の憂さ晴らしの素材にされたり、また、これを「ネット世論である」と主張する、お偉い方が出現するとかねぇ(苦笑)。日本で例えれば、「某巨大掲示板」の主流になっている意見はネット世論であると言うことになりますが、さすがに日本ではここまで言い切る勇気のある政治家の方はいらっしゃらないようで...
あくまでも個人的な考えですが、韓国の「反日」と比較して中国の「反日」の問題が大きいと思っているのは、このあたりの要因によります。韓国の場合も、「自国の歴史観」を譲るところはないですが、「一部の政治家が言っていることを取り上げて、日本全てが悪いというのはおかしい」という意見があることも伝えられる情勢になっていますので...
注)中国の場合もこうした考え方がかなり存在すると言うことは、在中国の方のblogをだいぶ読ませていただきましたので(笑)解っていますけどね。それが正確に伝えられない、自然に流れてこないと言うところが問題であると思っています。これは、日本のメディアの問題でもありますが...
最近は仕事上、中国を意識しなければならない状況になって来ていますので、正直言ってやりにくいよなぁというところではあります。

*1 1990年代は東欧圏を代表とする社会主義体制の崩壊が続き、中国にとっては「愛国主義キャンペーン」によって共産党に対する求心力を高める必要性があったとされる。この標的として選ばれたのが日本であったという説。
*2 代表的なものはいわゆる8/15を巡る「アレ」ですね。もっとも最近は時期をずらしてカモフラージュしようとしているようですが...

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ここしばらく、中国の反日デモが頻発しています。今日は上海、杭州で反日デモがあったとか。 中国人の感情もわからないではないですが、日本に対して「歴史を顧みろ」等と言われてもあまり説得力ないですね。 戦後60年が経ち、その間日本は国内、国外ともに平和を維持してきました。この60年間戦争を行わず、政治的には民主主義を維持し、経済はアジアでトップです。多くの日本人はこの60年間の成果を多かれ少なかれ誇りにしている、と思います。 一方... [続きを読む]

受信: 2005.04.23 10:27

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